レスポンシブデザインって便利なのでしょうか?
比較的アクセスがあるお客様のホームページを2つ全面リニューアルしました。
メンテナンス性を考えて、レスポンシブデザインを採用しデザイナーに依頼しました。
まず、レスポンシブデザインの説明をしておきますね。
昔のホームページはパソコンだけを考えていれば良かったのですけど、最近はタブレット、スマートフォン(スマホ)でもホームページを見ることができます。
大きな違いはディスプレイの大きさです。最近のパソコンは横向きワイドスクリーンが中心なので、2000px以上でも大丈夫です。
ところが、スマホ、タブレットは幅が小さい縦向きで使う方が多いです。タブレットでも縦600px、横でもせいぜい1000pxでしょう。
そうなるとそれぞれの大きさに合わせたレイアウトが必要になってきます。
1つのコンテンツ(内容)に対して、3つのレイアウトを別々に作成すると、その後のメンテナンスが大変になります。本来であれば1箇所で済むのに3箇所直すわけですからね。
そこで、出てきた考え方が「レスポンシブデザイン」です。
1つのコンテンツで複数の画面の大きさに対応するものです。コンテンツのメンテナンスは1箇所で済むのでメンテナンス性に優れています。
今回もそう思ってレスポンシブデザインを採用したのです。文章と画像が多くても3つ程度のテキスト記事のホームページはこの考え方は正解でした。
既に1000ページ近くあるのもあって、Wordpressを採用しました。Wordpressの編集画面も随分と使いやすくなってきました。昔問題となっていたレスポンス(表示時間)もあまり気にならないまできています。
ところが・・・
ページ単位でレイアウトが違うページ、例えば・・・
「文字の画像が多いキャンペーンページ」にはあまり向いていません。
たとえば、文字を画像にした場合、文字の大きさをコントロールできないので、スマホでは相当小さく見えてしまいます。そうなるとレスポンシブデザインの
場合1つのコンテンツに複数の画像の指定をしておいて、表示画面の大きさでどの画像を出力するかを制御する必要があります。
デザイナーに言われてしましました。
「結局2ページ作成した事とほぼ同じ工数になってしまいました。」
それでもメンテナンス性に優れているのは間違いないのですが、画像修正が入った場合は場合によっては3つ直さなければならなくなりました。
最近はスマホサイトから設計する事が多くなったとデザイナーは言っていました。これは、制限のある中でどこまで見せればいいかを先に決めるからです。
スマホサイトのデザインが完了してから、レスポンシブデザインを採用するかどうか決めるそうです。キャンペーンページのように文字画像が多い場合は、殆どレスポンシブデザインを採用しない傾向にあるようです。
今回はこの順番がそもそも逆でした。パソコンサイトから設計しています。反省しています。
レスポンシブデザインに向いているのは、テキスト文字が多い記事中心のコンテンツのものです。文字画像が多い場合は安易に決めずにじっくり検討しましょう。