影法師|友のために出来ること
2015/09/10
これが率直な感想です。
昔の世の中は「家・長男」が重要だったのですね。武士と言えども二男は家を継げないので養子になるしかない。武士の中でも階級があり、下級武士は下級のまま・・・
下級武士の子勘一の物語でした。勘一には干潟干拓という大きな夢がありました。
藩を挙げての事業になるので、藩の執行役クラスでないと実現は不可能・・・
結果、勘一は出世し干拓事業は着手され、増えた土地で藩は豊になった・・・
その影には親友「彦四郎」がいたからなのです。藩校で親友だった勘一の夢を聞き、あらゆるところで実現に向けて勘一を助けます。
それを行うことで自分が損をすると解っていても勘一の為に自分を犠牲にして動きます。
友の夢の実現の為に・・・最大限自分ができること・・・それが未来に繋がるのなら、この身がどうなっても構わない・・・
久々に凄い作品に出会いました。ぜひ読まれて下さい。
オススメ度:★★★★(★4つが最高)