舟を編む|一生を掛けられる仕事
2015/09/10
辞書作りがこんなに輝きを放つ仕事だとは・・・
映画「舟を編む」を5月に観ました。理由は宮崎あおいさんの出演作品だからです。
彼女が出演していなければ、映画を観る事もこの本を手に取る事もなかったでしょう。
言葉の魅力に夢中になった人が生涯を掛けて辞書を生み出します。
辞書作りには気が遠くなるような作業があり、新しい辞書の企画から発刊までは、何と10年、20年が掛かります。それを一風変わった主人公(馬締)が企画段階から関わり、15年の月日を投入して発刊までを描いた快作となっています。
最初に映画を観ました、原作に忠実に描かれているのが良く解りました。大体が原作小説のがいいことのが多いのですが、この作品は甲乙付けがたいです。
「言葉の海は広く深い。」
この言葉通り作者の世界に引き込まれ、中だるみする事無く楽しく読むことができました。
オススメ度:★★★(★4つが最高)